洗浄革命

LFポンプとはラミナーフロー洗浄を可能にした中核技術である LFポンプは、ドイツで開発された世界初の超高効率層流ポンプです。一般のポンプは揚程や流量が重視され水流については殆ど配慮がされないので、出る水は皆乱流になってしまいます。LFポンプはそれとは発想が異なり、層流を作るための「起流ポンプ」として初めから設計された世界初のポンプです。発明者によればこのような層流を作ることのできるポンプは未だに世界のどこを見ても無いとのことです。

LF ポンプは現在、小型「LF10」・中型「LF50」・ 大型「LF100」の3種類がありますが、このポンプの特徴は単に層流を作ることができるというだけではありません。スペックを見ていただくと一目瞭然ですが、最大流量の大きさ・消費電力の小ささは一般のポンプとは比べ物になりません。また表には記載されていませんが、運転音も他のポンプとは比べ物にならない無音とも言える静かさなのです。

このポンプを開発したのは、ドイツ産業を支えるミッテルシュタント（高度な技術を持った中小企業群）の雄である KAG社です。同社は小型モーターの開発・製造メーカーで、その抜きん出た技術力で作られたモーターは誰もが知るスポーツカーや高級車にも採用されていますし、血管内に入る世界最小のポンプは最先端の医療分野で使われています。LFポンプ開発のきっかけは、同社のチーフエンジニア兼社長のМ氏の熱帯魚の趣味にありました。水槽の熱帯魚をできるだけ自然と同じ環境でもっと生き生きさせたいという思いから、何年もかけて開発されたのが初代のラミナーフローポンプです。それを産業洗浄用に更に改良してできたのが現在のLFポンプです。